エンボスキャリアテープの製造・販売

エンボスキャリアテープとは

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目次

1.エンボスキャリアテープとは

2.エンボスキャリアテープを使用するメリット

3.エンボスキャリアテープのリール

4.エンボスキャリアテープの成形方式

エンボスキャリアテープとは

半導体や電子部品を、1つ1つバラの状態で収納し、搬送・保管する為のテープ状の梱包資材です。

 

エンボスキャリアテープ    エンボスキャリアテープ2

テープ状の樹脂シートに、エンボス状のポケットが連続して成形されています。

部品メーカーにて空のエンボスキャリアテープに部品を入れた後は、フィルム状のカバーテープ(トップテープ)でふたをし、リールに巻いてユーザー様へ搬送されます。

その後ユーザー様にて部品を電子基板に実装する際に、実装機(マウンター)に部品を供給する方法として用いられています。

 

また、樹脂シートをベースとしたエンボスキャリアテープ以外にも、紙をベースとした紙キャリアテープも存在します。

紙キャリアテープは低コストではありますが、紙粉が出るなどのデメリットもあり、スマートフォンなどのモバイル機器に用いられる極小部品に対しては、ちりなどによる汚染の可能性を懸念しエンボスキャリアテープを採用するケースが多く見られます。その他、紙キャリアテープは深く成形することが難しいというデメリットもあります。

 

使用される樹脂シートの種類も様々で、一般的に多く使用されている透明の一般PS(ポリスチレン)シートや、PS材にカーボンブラックなどの導電性フィラーを練り込んだ導電PS、PSシートにコーティングにより制電処理を施した帯電防止PSなどがあります。

その他PET(ポリエチレンテレフタレート)やPP(ポリプロピレン)も用途によっては使用されるケースもありますが、昨今では減少傾向にあります。かつてはPVC(塩ビ)が主流でしたが環境問題の観点から脱塩ビ化が進み、現在ではほとんど使用されていません。流通量としては、一般PSタイプと導電PSタイプが半々であり、帯電防止タイプはわずかとなっています。

 

エンボスキャリアテープの今後の市場動向としては、横ばいから微減で推移していくと予測されています。これまでは電子部品の小型化の影響で、トレイや紙キャリアテープからの代替が進んできましたが、今後、電子部品の小型化が限界に近づくとみられ、代替が収束すると予想される為です。

エンボスキャリアテープを使用するメリット

1.小型化が進んでハンドリングしにくくなったチップ部品を効率的に取扱うことができます。主に電子基板へ部品を実装する際の効率(スピード)がアップします。

2.部品を1つ1つバラで収納しますので、搬送中などに部品の破損の心配がありません。また、部品のサイズにもよりますが、1つのリールに多くの部品を収納することが可能です。

3.トレーと比較した場合、ポケット当たりの単価や軽量性が勝ります。

エンボスキャリアテープの規格

エンボスキャリアテープの一般的な規格について紹介します。

【テープ幅】

エンボスキャリアテープのテープ幅は、4,8,12,16,24,32,44,56,72㎜、と細幅から幅広の物まで存在します。

極小サイズのコンデンサやチップ抵抗器などには4mm幅が使用され、大型のコネクタやハーネス部品には56,72mmが使用されていますが、一般的な市場では8~32㎜幅の使用が多いです。

【テープ材厚】

エンボスキャリアテープの材厚は、0.20,0.25,0.30,0.40,0.50㎜があります。

昨今では材料コストの低減を図るべく、薄肉・狭ピッチ化の動きが見られます。

 

エンボスキャリアテープのリール

エンボスキャリアテープを巻き取る際に使用されるリールはプラスチック製が一般的となっています。

以前は紙製や発泡スチロール製が多く使用されていましたが、屑を嫌う電子部品であることからプラスチック製に変わっていきました。

プラスチック製にすることでリユースの回数が増え、環境にも優しい包装仕様となっています。

また、巻き方にも変化がありました。レコードリールからスパイラルリールが主流となっています。

スパイラルリールにすることでエンボスキャリアテープの長尺化が飛躍的に進み、生産効率と輸送コストに大きな改善をもたらしました。

エンボスキャリアテープに梱包される部品

・集積回路(IC)      ・チップ抵抗器

・コンデンサ(キャパシタ)  ・コイル,トランス

・スイッチ          ・コネクタ

・リレー           ・水晶振動子

・LED           ・トランジスタ

・ダイオード          etc...

 

エンボスキャリアテープの成形方式

エンボスキャリアテープの一般的な成形方式について紹介します。

【圧空成形方式】

樹脂シートを加熱し軟化させた後に凹金型に圧縮空気を押し付けて成形をします。

メリット:材質を問わず、深絞り成形が可能です。

デメリット:空気圧の調整が重要であり、調整次第では成形寸法精度などに影響が出る可能性があります。

【プレス成形方式】

樹脂シートを加熱し軟化させた後に凹凸金型を上下で挟み込んで成形をします。

メリット:異形状の成形に向いています。また、ポケット寸法精度が出やすいです。

デメリット:狭ピッチのポケットには不向きです。

【真空ロータリー成形方式】

凹金型を底面から吸引し真空状態にして、樹脂シートを吸いつけて回転しながら成形をします。

メリット:多列成形が可能で生産性が良く、狭ピッチに向いています。

デメリット:金型のイニシャルコストが比較的高額です。

 

国内外のエンボスキャリアテープメーカー

日本国内のメーカーとしては、大手が5社程あり、全てを含めると約20社程あります。電子部品メーカーにて内製化を進めているケースも多数あります。

金津技研は北陸にある唯一のエンボキャリアテープメーカーです。

海外メーカーにおいては、有名所としては2社程あります。

日本に進出してくるメーカーはほぼありませんが、海外勢のグローバルシェアは日本国内勢のグローバルシェアとほぼ同等ではないでしょうか。

海外のエンボスキャリアテープ事情

エンボスキャリアテープの輸送は「空気を運ぶ様なものだ」と言われるほど輸出には向いていませんので、アジアを中心とした海外には日系のエンボスキャリアテープメーカーが多く進出しています。

現地のローカルメーカーも多くなってきているようですが、品質面ではまだまだ国内が優位であり、輸出を選択する電子部品メーカーもあります。

材料であるPSシートにおいても中国、台湾のメーカーが増えてきているようですが、国内メーカーがそれを採用して輸入しているという話はまだあまり聞きません。

やはり品質面に課題があるようですが、近い将来は普及する可能性もあります。

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